「介護付有料老人ホーム」、施設チェック時の大切な視点(1)。


「介護付有料老人ホーム」を入居前にいくつか事前見学するときに、気をつけるべきチェック・ポイントは、実にたくさんあります。


入退去の条件・費用・サービスの内容と体制についてはもちろん、過去のトラブルの有無のチェックや、施設の経営状況や情報公開の状況、現在の入居者の施設に対する感想などが、最低限のチェック・
ポイントとなりますね。

また、必要とする介護サービスの度合いが年々増してくるという前提にたって、重度の要介護者へ配慮した設計がなされている施設かどうか、介護サービスの提供人員や体制が、状況の事態の深刻化に
対応できるものかどうかも、考え合わせていく必要があります。


いずれにせよ、即断することはだけは絶対に避け、事前に十分な情報収集を行う必要があります。

複数の施設を何度かチェックして比較するのはもちろん、体験入居も必ず行ったうえで本人とよく
話し合い、最終的に決断するくらいの慎重さは必要です。


特に、施設の選択に関わる身内の方におかれては、利用する入居者の目線にたって、「自分がこの
施設に入所した場合には、どう感じるだろうか」と、常にイメージと想像力を膨らませながら
チェックをしていく
ことをおすすめします。


たとえば、介護付有料老人ホームにおいては、多くの高齢者の方との共同生活となりますから、
サービスを提供する複数のスタッフの方が、食事時間や入浴時間においては当然、いっせいに忙しく
動き回る、といった状況になるはずです。

そのようなときに、効率的にサービスを提供できる施設のつくりになっているでしょうか。


利用者の目線と気持ちをできるだけイメージしながら、以下のような点について、チェックしていく必要があります。

・利用する入居者の目線で、食堂やトイレまで廊下の移動距離、段差による転倒リスクのないバリアフリー等、いわゆる「入居者の日常生活導線」について、よく配慮した設計になっているか。

・一方、介護サービスの提供側の立場からみて、サービスを効率的に提供するための「介護導線」
についてはどうか。


単に段差のないバリアフリー設計になっているから安心、といった問題ではなく、利用者側の
メンタリティを踏まえて考えていく必要があるということです。


入居者の身体能力が衰え、要介護度が重度化していった場合には、利用者が居室から食堂や浴室に移動したりするときにだんだんと時間がかかるようになり、その負担感も、増してきます。

そのようなときに、利用者の方が移動に大変な苦労をしたり、ヘルプを求めようにもスタッフの忙しさに
遠慮や気後れをしてしまうことが続いたりすると、自室に引きこもりがちになってしまう恐れだって
あるわけです。


このような視点は、単に施設側の説明を聞いているだけでは、なかなか出てきにくいものです。

「利用者ならどう思うか、どう行動するか」といった点について、想像力を駆使しながら、生活の現場をできるだけイメージしていくことが、施設の選択にあたってとても大切であることは、おぼえておきたいものです。

 

 

 



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